臼井儀人さん逝去2009/09/21 07:29

<クレヨンしんちゃん>遺体は作者の臼井さんと確認
(毎日新聞 - 09月20日 21:22)

 行方不明だった人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人(本名・臼井義人)さん(51)について、群馬県警は20日、同県と長野県にまたがる荒船山(標高1423メートル)で見つかった遺体を臼井さんと確認したと発表した。歯型などが一致したという。

 群馬県警によると、臼井さんは荒船山の絶壁「艫(とも)岩」の頂上付近から転落したとみられ、遺体は艫岩の真下120メートル付近で見つかった。約50メートル離れた斜面に臼井さんのリュックサックやカメラも落ちていた。リュックには携帯電話と財布、衣類が残されていた。

 遺体は19日午前に登山者の男性が発見し、県警のヘリコプターが20日午後に現場からつり上げて収容した。下仁田署で検視した結果、11日午後ごろ、全身強打による肺挫滅で死亡したとみられる。

 群馬県警によると、艫岩の頂上付近に転落防止用の柵はないが、登山コースは絶壁に面した場所から離れており、目立った事故は起きていないという。

 埼玉県警などによると、臼井さんは普段から山登りに行っていたといい、11日朝も「荒船山に行く」と言って埼玉県春日部市の自宅を出発。帰宅予定だった同日夜に戻らず、妻が12日に届け出た。

 双葉社は20日夜、「これまで警察の捜索にいちるの望みをつないでいたが、こういう最悪の結果になり大変ショックを受けている。残された家族の心痛を思うと言葉もありませんが、今はただご冥福を祈るばかりです」とのコメントを出した。【畑広志、庄司哲也、喜屋武真之介】

 「めぞん一刻」以来、高橋留美子さんの作品のファンとなった私。そんな中、「らんま1/2」の放映が終了しました。このときは同時間帯の裏番組だった「クレヨンしんちゃん」に視聴率を奪われた感もあったこと、そしてある種の下品さをどうしても受け入れることができず、当時の私の臼井作品への評価はあまり高くありませんでした。また、当時の親たちの反発も強かったことも印象に残っています。

 そんな中でも、臼井さんはその主張を曲げることなく、今日まで作品世界を守り、そして育て続けてこられたこと、これは大いに賞賛できることです。まだこれから、という年齢なのに、このような事故によりこの世界が終わってしまうことが残念でなりません。現場となった荒船山は私の実家のすぐ近くにあり、小学校の遠足で長野県側から登ったことがあります。あの岩の上からの景色は最高でしたが、普通に歩いていればそうそう簡単に落ちてしまうような場所とは思えませんでした。なぜここで……という思いでいっぱいです。

 ここに、謹んで臼井さんのご冥福をお祈り申し上げます。合掌。